ザルだったら捕まりません
2009年 03月 16日
~西松建設献金について~
テリー伊藤氏:公共事業をですね、受注している企業には、今後ね、企業献金はなくなると、なくしててほしいんだとそういう風に麻生さんの方からですね、各党各派に発言すべきだったと思うんですよ。そういう強い言葉を発信することがボクはね、支持率の低下を防ぐコツだと思うんですけど、何故そういう風に強い言葉を出してこなかったんですか?
麻生太郎内閣総理大臣:あ、これはね、テリーさん。なかなか難しいんですよ。法律的には、基本的には。少なくとも、国民にとって民主主義というルールを維持するのにコストというものを払ってもらう話ですから。企業は企業、団体は団体、個人は個人。それぞれに民主主義というものを運営するコストというものを払ってもらわないかんの。
テリー伊藤氏:そのために国民は政党助成金としてですね、250円払っているし(政党助成法第七条)、自民党は157億円ですよ。157億貰ってるにも関わらず、今回またこういう形でですね。あのー、ねー。お金が出てくるっていうのは、これ誰一人国民は納得しないと思うんですよ。
麻生太郎内閣総理大臣:テリーさんね。例えば小選挙区、40万人。有権者40万人。そのうち10万人に『テリー伊藤』のパンフレット(を送るとすれば)、郵便代、切手80円。印刷代、封書をして印刷しますから、それで約10万枚かけますと、印刷代、封筒代なんとかまず最低200円。それでかける80円(言い直して)足す80円。280円かける10万人。それで2800万円ですよ。アレ(パンフレット)一枚で。配れば。これだけお金がかかるということは、テリーさん、(テリー伊藤:「いやでもね……」)お金がかかると思っておられました?
テリー伊藤氏:いやね。とは言ってもね。小選挙区制になるっていうことはお金がかからないというふうに、ボクら聞かされてたわけですよ。それにも関わらずそういうこと言われても、それは国民としては「何言ってんだ」って気がするんですよね。
麻生太郎内閣総理大臣:あのー。僕は事実を言ってるんであって。ね? かからない、という話で。(小選挙区制になる)前よりかからなくなりましたよ。中選挙区の時よりかからなくなったのは確か。
テリー伊藤氏:(かぶって)その件と西松建設の問題はちょっとまた問題がズレてるような気がするんです。
麻生太郎内閣総理大臣:そりゃそうです。だから僕の言うのは、西松建設からのお話というのは、西松建設と言うまあ建設会社が、政党に対してきちんとした形で政党支部なりそういった政党団体に寄付という形で色々やっておられる分にはよかったんでしょうけども、それが今のルールをかいくぐって、色んな形でやられたところが問題なんです。だからルール……
テリー伊藤氏:ってことは、それは、ザル法だったってことじゃないですか。
麻生太郎内閣総理大臣:いや、そんなことないですよ。ザルだったら捕まりません。
3月15日/NHK『総理に聞く』より
企業献金にしても公共事業にしても、『スピード違反をしているドライバーがいる。だから日本から車をなくそう!』みたいな論理はどうかと思うのです。……テレビを見るたびに、私はテレビの言う処の"国民"ではないのだなと(笑)
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