俺が目指す保守は極めて現実的なもの
2009年 03月 07日
自民党沖縄県連女性局主催の「麻生総理を囲む女性の集い」で。
――保守っていうと、経済と言うより理念というイメージがあるが
「それは違う。俺が気に入っている言葉の一つに米国人神学者で倫理学者のラインホールド・ニーバーの〝祈りの言葉〟というのがあるが、要は何を変えていかなければいけなくて、なにを守らなきゃいけないのかという事を、しっかり認識していく必要がある。まあ、吉田茂のDNAを受け継いでいるだけに、俺が目指す保守は極めて現実的なもの。吉田は日米安保と新憲法の矛盾を飲み込みながら、米国とうまくやって経済的繁栄を勝ち取ったが、もう一度、日本に経済的繁栄をもたらしたい。かねてより、景気回復のためにはサラリーマンの給料を上げなければダメだと訴えてきたが、経団連が賃上げ容認を打ち出すなど、ようやく環境も整い始めてきた。ここからが正念場だ」
――日本はもはや経済成長はできないとの声もある。
「そんなバカな事はない。日本人っていうのは、自ら汗水垂らして働く民族で、その潜在力はとてつもないものがある。だから、舌先三寸で金だけ動かしている何とかモンとか何とかファンドが出てきたとき、怪しいヤツだと思ったんじゃないの。これは日本人の持つ大きな美徳だ。高浜虚子の『去年今年、貫く棒の如きもの』という句もあるが、こういったものが保守の中にはあると思うね」
麻生太郎オフィシャルサイト/2008年1月1日 夕刊フジ新春特別号インタビュー
西表島の朝日
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