グローバル・インバランスの是正
2009年 02月 01日
ルノー会長/CEOのカルロス・ゴーン氏と握手する麻生太郎総理。(AFP)
(グローバル・インバランスの是正と内需拡大)
次に、グローバル・インバランスの是正です。実体経済が大きく痛んできています。世界経済を再び安定的な成長軌道にのせるには、米国における過度の消費と、各国、なかんずく黒字国の不十分な内需に起因する世界的不均衡を是正しなければなりません。外需依存からは、脱却すべきです。なお、この1年半の間、主要通貨の中で、円は最も増価しました。各国は、それぞれの状況に応じて内需を拡大し、自律的な成長を達成する必要があります。私は、世界第2位の日本経済が活力を取り戻すことが、何よりも日本の責務と心得ます。
(日本の経済対策)
そのため、私は事業規模で約75兆円(8,400億ドル相当)の景気対策を決断しました。財政措置だけで約12兆円(1,350億ドル相当)、日本の GDPの約2%に相当します。金利をゼロ近くまで下げても民間資金が設備投資に向かわない状態では、政府の財政出動が必要です。これは我々が1990年代のアジアの通貨危機から学んだものです。異常な事態には異例な対応をもって当たる。日本の90年代の経験です。
1月31日 ダボス会議における麻生総理大臣特別講演
「私の処方箋 ~世界経済復活に向けて~」 外務省HP(動画)
グローバル・インバランスについてはG20でも仰っていました。
11月21日 中川昭一 財務相・内閣特命担当相(金融)外国特派員協会での講演 書き起こし(映像)
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