低炭素革命であり、健康長寿社会であり、日本の魅力発揮、色々な……
2009年 08月 17日
麻生:(略)ところで、もう1点景気回復ということについて伺いたいのですが、民主党の経済の成長政策がよく見えないんで、お金を配ることはよく書いてあります。しかし、成長して、経済のパイを大きくして、その上で配分を考えるのがわれわれの考えであって、低炭素革命であり、健康長寿社会であり、日本の魅力発揮、色々な戦略分野で集中投資、また、大胆な制度改革をやっていこうと思っています。民主党の話を伺っていると、環境至上主義みたいに見えるんですが、環境の問題で、いわゆる削減率の%の話やら何やら、えらく数字だけが踊っているように見えます。また、製造業の派遣の全面禁止等々は、派遣労働者の職を失うことになりかねないと思いますが、そういう経済成長戦略についてはいかがお考えでしょうか。是非動画で見ていただきたいです。とても興味深いです。
鳩山:私どもは立場が違うところが若干ございます。それは当然のことながらパイを増やすことも必要でありますが、今一番大事なことは、内需を拡大させる。それは、家計を刺激させることが、一番大事だということで、高速道路無料化、暫定税率、「子ども手当」、農業に対する戸別所得補償、そういったことを行うことによって、家計を潤し結果として、消費購買力を高めて内需を拡大して、経済を良くするという方向がひとつあると思っています。
ただ、それだけで十分ではないことは理解しておりまして、それに対して私は陸・海・空だとこう申し上げております。
陸の部分というのは、いわゆる農業は新しい成長産業でありまして、バイオなどを駆使して成長産業に仕立てあげる、ということが肝要だと思っている。ナノテクロノジー、あるいは光通信ニューディール政策などは関心の高いものだと思っています。
海は海、日本は海洋国家であるだけに、海底資源を開発することで、資源が極めて乏しいと言われてきた日本が、むしろ資源が豊かな国だというイメージを作ることが現実に可能だと思っておりまして、そのために海洋資源開発にもっと力を入れることが大事ではないか。
空の部分は、太陽パネルなどの太陽のエネルギーなどを十分いただくというのも1つでありますが、航空宇宙産業、これは世界のなかで、日本が、航空宇宙産業が必ずしも進んでいるとは思いません。しかし、だからこそ裾野が広い大変魅力的な分野であることも事実でありまして、こういった所に力を入れる。ある意味でいくつかの大きな力を注ぎ込んで成長産業を育成することもあわせて私どもは伺ってまいりたい。
麻生:成長戦略ということであれば、今言われたことはほとんど今の予算のなかで、対策がかなりの部分、終わった、もしくは進んだ部分だと思っております。
例えば、今言われたもののなかで、言わせていただければ、先端科学技術に2,700億円のものを単年度ではなくて、長期にわたって研究費を支援しますということで、多くの検案がすでに上がってきております。海の中に関しても同様です。太陽熱等々はもちろんのこと、これによって太陽熱発電というものを今の10倍と思っておりましたが、20倍まで増やせるということによって、少なくともCOP15、デンマークでの会議までに、これを、目標達成をきっちりとした数字で表していきたいと思っております。
自由民主党HP/党首討論会(21世紀臨調主催)における発言(全文)
21世紀臨調/麻生太郎内閣総理大臣と鳩山由紀夫民主党代表による党首討論(動画)
日本は麻生内閣の4次にわたる緊急対策で経済危機を脱しつつありますが、課題はそれを安定した成長軌道に乗せ、その先に目指すべき日本の姿をしっかりと示すことではないでしょうか。とても読みやすかったので、全文引用させていただきました。
キーワードは「太陽光・エコカー・グリーン家電」です。これらは待ったなしの地球温暖化対策の切り札ですが、日本の経済成長を支える最大の武器でもあります。日本はその技術で世界をリードしています。この得意分野の産業に行政と民間が足並みをそろえて集中的に投資することが、「新たな成長戦略」の柱となるのです。
「太陽光発電を2020年までに今の20倍にする」、「2020年には新車の2台に1台はハイブリッド車や電気自動車にする」。グリーン(省エネ)家電への買い替えとあわせて、「低炭素革命」と呼ばれますが、この目標が達成できれば、その時点で新たに約50兆円の市場と140万人の雇用が創出できると試算されています。
成長戦略のもうひとつの柱は、「健康長寿社会」の実現です。「現在130万人の介護職員を3年間で30万人増やす」、「介護施設を集中的に整備する」。さらに地域医療を隣りの市町村と協力し、病院・開業医・介護施設が一体となってひとつのサービスを提供する仕組みに転換させることが地域医療の再生、さらに雇用の創出につながります。
松本純は薬剤師として、横浜市会議員、衆議院議員の20年間、一貫して「社会保障」を最大のテーマとして取り組んできました。医療・年金・介護・福祉など社会保障制度の揺らぎが国民の皆さまの底知れぬ不安を招いている今こそ、「社会保障の専門家・松本純」が求められていると思います。その経験と知識を発揮する必死の働き時です。
このお盆、久し振りに家族そろって過ごされたお宅は多かったと思います。家族のきずなと笑顔こそが日本の底力です。その笑顔を消さないために、日本を成長させ、国民のくらしを守るのは、「『ばらまき』政策」なのか、「ニッポンの明日への『投資』を進める政策」なのか―を、この大切な8月にじっくりと考えていただきたいと思います。
麻生太郎総裁は8月30日に投票が行われる今回の総選挙は、「日本を守り、国民の皆さまのくらしに責任をもてる政策」とは何か―を選ぶ「政策選択選挙」だと主張していますが、私もまったく同じ考えです。
日本の「新たな成長」と「安心の社会」のために
日本は今、経済危機からの脱却に向かって力強く歩き始めています。今後の課題は、それを継続的な、安定的な成長の軌道に乗せることです。そのために必要なのは、目指すべき日本の明日に向けた成長戦略、真に「日本を守る責任力」を備えた政策です。下記の課題には早急に取り組んでいかなければなりません。
(1) 「経済成長」を図り、活力と安心が両立する社会をつくること。
(2) 全世代・全生涯に「安心」をもたらす社会保障制度を確立すること。
(3) 公務員制度改革、地方分権で「政治への信頼」を取り戻すこと。
松本純HP/松本純の考え方 「ばらまき」より、ニッポンの明日へ「投資」を! 強調引用者
松本純官房副長官とタロビ(有志撮影) ありがとうございます♪
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