第5回太平洋・島サミット
2009年 05月 23日
次に、地球温暖化は、自然災害の頻発や大規模化、あるいは国土の減少など、放置すれば必ず人類全体に跳ね返る深刻な問題です。例えば、太平洋では、ツバルなどの島国が、海面上昇により国土水没の危機にさらされており、地球温暖化は、現に国家の存亡にかかわる切迫した問題になっています。
明日から北海道トマムで、太平洋の13の国・地域の首脳の参加を得て、「太平洋・島サミット」が開かれますが、温暖化問題は、その主要な議題です。
日本は、アジア、そして世界のために、低炭素革命をリードしたいと考えています。私は、日本で、太陽光発電、電気自動車、省エネ家電の普及のための大規模プロジェクトを、開始しています。
「京都議定書」の弱点は、世界全体の排出量の3割しか、カバーしていないという点です。この年末にコペンハーゲンで開かれるCOP15で、ポスト京都の枠組みが合意されるよう、現在懸命な努力が、世界中で続けられています。先日、私は、開催国デンマークのヘデゴー気候・エネルギー大臣にお会いしたときにも指摘しましたが、新たな枠組みは、すべての主要排出国が参加し、問題解決への十分高い野心を有すること、経済成長やエネルギー安全保障との、バランスをとることが必要です。アジアの皆様と共に、全力を尽くしていきたいと思います。
外務省/5月21日麻生太郎日本国内閣総理大臣スピーチ
「経済危機を超え、再び飛躍するアジアへ」
平成21年5月21日、帝国ホテル(於・国際交流会議「アジアの未来」2009) (動画)
一部抜粋/強調引用者
参加国のひとつ、ツバルの猫♪
(c) ちるじろう|写真素材 PIXTA
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