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麻生副総理の笑顔で釣られ笑いするアルバムブログ


by floppy_smile

40億人相手の商売とはこういうこと

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4月26日、国会にて、古賀誠選対委員長と麻生太郎総理大臣。(時事通信)


 具体的に冷房装置付きのエアコンを例に引いてみましょう。エスキモーとか北部ヨーロッパの人は冷房装置を家庭に必要とはしませんから、大体世界の3分の2、約40億人を商売相手にすることにしましょう。 
1990年代の頃でしたか、アメリカのエアコンメーカーで「キャリア」という会社が、ウインドウ取付型エアコンを、小売価格100ドルに設定し作ろうとしていました。当時の松下電器の同機種が14万8000円していた頃です。
 日本人の発想では、とても無理な価格設定に思われるんじゃありませんか。しかし売る相手は日本人じゃないんです。従ってエアコンにスイッチは一つ。ON かOFFだけです。強とか弱とか微風なんて不要。音も静かにすることは考えない。もちろんタイマーなんか無しです。取付けは自分でやる。見てくれをきれいに仕上げるなんていう努力も不要。そういう商品は日本人相手じゃ、まず売れません。しかし、富裕層の少ないアフリカや南アジアの暑い国々では、需要があると思いませんか。
今までの日本人の常識ではそういう商品は粗悪品扱いでしょう。しかし値段は安い。間違いなく冷えることと、安さだけに着目して商品を作ることに専念するという商品開発をやった日本のメーカーがあったでしょうか。
 世界は、いわゆる貧しい人の方が多いんです。電力の消費量が少ないに越したことはないでしょうが、それ以上に自分の好みをいうことで値段が上がるのなら、安い方のエアコンを買うとは思いませんか。40億人相手の商売とはこういうことです。高い付加価値をもつ商品開発をする技術力は大切です。しかし今のままでは途上国の追い上げが一層強まり、物作りができない国になってしまうのではありませんか。

麻生太郎オフィシャルサイト/嘉麻の里 2006年5月号 『四十億人を相手に』
未読の方は、是非、全文を読んでほしいです。やはり、一部分だけの引用だともどかしくもあり。

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by floppy_smile | 2009-05-04 00:55 | 首都で