日米同盟がもし明日無くなればと、
2009年 04月 23日
政治指導者の重大な務めとは、to think the unthinkable、すなわちあり得ないシナリオまで思考実験して常に考えておくことだが、日米同盟がもし明日無くなればと、自分に問いかけておくのもムダではない。『私とアメリカ』は単行本のための書き下ろしです。おすすめです♪
人口と産業の集中した狭隘な国土を持ち、首都のど真ん中に両陛下はじめ皇族方のおわします皇居や東宮を擁す日本のような国が、相互確証破壊(MAD)をもって旨とする核戦略を採用できぬのは火を見るより明らかである。
たったそれだけ、理性的な思考実験をしてみるだけでも、日米同盟に優る安全保障システムがないことに思い至るだろう。私が核武装論を封じるべからずと主張し続けるのは、このような理性的検証自体を摘む風潮はろくな所へ日本を連れて行かないと信じるからにほかならない。
『自由と繁栄の弧/麻生太郎』/第二章 日米の深い絆『私とアメリカ』より
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