ふるさとに桜が咲いたんですよ
2009年 04月 20日
――総理、先日の桜を見る会で、
桜を見る会……先日……ああ、
――あの、えと、ご自身の政権を、冬の寒さに耐えていずれ花開く、つまり政策がいつか評価されるというふうに歌に詠まれました。
ああ、そういう具合にとっていただいたんですか。ありがとうございました。もう少し素直に、花の話を聞いていただくと、ふるさとに桜が咲いたんですよ(笑) あの話は(笑)
――あ、そうです(笑)
あー、そうだねー、深読みすんだねー、なるほど。勉強になりました。はい。
――最近、支持率も上向きの方向になっておりますけれども、それも国民に政策が支持・評価されつつあるというようにお考えでしょうか。
さあ。私の場合は、『政局より政策』とずっと申し上げてきて、それだけやってきてる半年ですから。それ以外に特に感想はありません。
――総理。あの、いつか花開くと仰いましたけれども、麻生政権の花はいつ頃開く……
いつ花開くって、あの歌の中に? いつ花開くって。もう一回読んでごらん。
――えっと、ですね……
ふるさとに
――ふるさとに、はや桜咲くゆえ問えば
桜満つゆえ問えば、
――あ、桜満つゆえ問えば
うん、うん。
――冬の寒さに耐えてこそあれ。
はい。はい。
――総理の今のご心境を詠った歌だと思いますけれども、
いや、ぜんぜん違います。あそこの、その歌、あの歌、とっていただければ、それで結構だと思います。
(秘書官:「はい。終わります」)
4月20日ぶら下がり取材夜 (PRIME NEWS 4/20放送より聞き取り)
麻生太郎です。
今年は例年になく暖かい春、今年、いちばん最初に桜が開花したところは、どこかご存知ですか。……福岡です。こら、だいたい、福岡というところよりもっと南の鹿児島とか宮崎の方が早いとお思いの方も多いと思いますが、桜は暖かければ早く咲くというものではないんだそうです。ふるさとにはや桜満つゆえとえば、…………なんとなく自分で作った歌が、途中がちょっとひっかかってすいませんね(笑)……思いつきながら歌をこの前作っていたらそんな話になったんですが、冬の寒さに耐えてこそあれ。これ、あの、寒い冬に一回は出会って、それで寒さの中で、寒くなると、木が眠りから醒める。休眠から、いわゆる寝てる間、休眠を打破するという現象が起きて、そしていわゆる花が咲くというんで、寒くなきゃダメ、というのが大事な所なんだそうです。『ふるさとにはや桜咲くゆえ問えば 冬の寒さに耐えてこそあれ』――こういう話を、歌を申し上げたのはその背景です。
総理大臣を拝命してから半年近くがたちます。その半年の間、100年に一度といわれるような経済危機、金融危機が起きて、これによって雇用の問題、また住居の問題、生活の問題がいっぱいあります。それに対応するため、一時補正、二次補正、そして本年度の平成21年の本予算。これを三段ロケットとして仕上てゆき、そして今ここにおみえの与謝野経済財政諮問会議担当大臣、財務大臣、一緒になってさらに経済成長の為の新しい政策、それをいれますと四弾ロケットとなります。これが今、冬の時代にずーっと仕込んでいった我々の政策であって、これがいよいよ本予算の執行とともにいよいよ花開いてくるのがこれから後だと思っております。
ぜひ、こういった冬の間の仕込みが結果として春の花と同時に開花していくように、私ども自由民主党としても、今後ともがんばっていきたいと思っております。
今日はなんのおもてなしがあるわけでもありませんが、この新宿御苑には63種類、1300本の桜があるんだそうです。ぜひ、今から花開きつつあるもの、既に散ったもの、いろいろございますけれども、ぜひこの桜の花をめでていただいて、今日はあんまり暑くもなく寒くもなく、ちょうどいいお天気だけにはなっておりますんで……ぜひ、みなさま、ご家族の方も大勢遠方から足を運んでいただいてもおりますけれども、みなさまがたが楽しく帰られることを期待して、御挨拶に変えさせていただきます。ご参加どうもありがとうございました。
麻生さんのべらんめぇ日記/4月18日 より聞き取り
新宿御苑の桜
(c) 下北沢フォトスタジオ|写真素材 PIXTA
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